合宿免許で免許取得後に問題になってくるのが、毎日通り慣れた道だという点です。
「あの信号のある交差点で左ヘハンドルをきる。50メートル行ったらまたハンドルを左へきる。そのとき左側の交差点のそばに電柱が立っています。これがかなりきついので、いったん右ヘハンドルをきってから左に・・・」という具合に、見なくても考えなくても情景がすっと頭に浮かび、からだが勝手に動いていく。
いわば、日頃の習慣的運転が前面に出てくるようになるのです。
ふだんなら、それで何の問題もない。
しかし、たとえば、電柱のかげに自転車が置いてあったらどうなるでしょうか。
気をつけて運転していれば絶対に気づくものが、習慣的な運転をしている人には、目に入らないことがあるのです。
いや、正確にいうと、習慣化されることによって、目には入っても意識されなくなってしまうのです。
この習慣化は、いったん構築されると、非常に確固としたものになります。
それは、たとえば、朝目がさめると、無意識のうちにトイレに行ったり歯を磨いていたりするようなものです。
だから、少しくらい、いつもと違う情報が感覚器官に入ってきても、その情報はカットされ、無視されたままになって、事故につながりやすいのです。